サイマル修了生 小林さんの翻訳書が出版されました!

  • 2015.06.17 Wednesday
  • 15:11
サイマル・アカデミー翻訳者養成コース英日総合翻訳(現:出版翻訳)修了生の小林さんの翻訳本『波乗り介助犬リコシェ』と『グッド・ガール』が出版されました!
フィクションとノンフィクション両方翻訳した小林さんに、翻訳する際のエピソードなど伺いました楽しい

にじ小林さんからのメッセージにじ
今回運良く『波乗り介助犬リコシェ』(ノンフィクション)と『グッド・ガール』(フィクション/ミステリ)という、ジャンルの違う作品を立て続けに翻訳する機会に恵まれました。その中でフィクションとノンフィクションそれぞれ感じたことについて、少し書かせていただければと思います。

ノンフィクションはやはり「落ちこぼれ犬が波に乗った」「大事故から生還して一流大学に進学した」などのドラマが前提にあるので、忠実に訳していけばある程度インパクトのある作品に仕上がる、という点ではやりやすかったように思います。ただし著者のナマの感情や価値観が前面に出る分「いや、そう思っているのはあなた(著者)だけではないか」と疑問を持たざるを得ない箇所もあり、読者の感情とどう折り合いをつけるか迷ったこともありました。(これは別の本なのですが、「女性は子どもを産んで当たり前」と取れる一文があり、「今の社会の流れを考えるとそのまま訳出はできない」と担当者さんにお伝えしました)。

フィクションに関しては「推進力のある訳文」とは何か、と考えることができたのが、今回挑戦してみての最大の収穫だったかもしれません。『グッド・ガール』を一旦訳し終えたところで「どうも文章がバラバラしていて読み進める気になれないな」と不満を覚えました。それはおそらく一文ずつを正確に訳するのに必死になって、ストーリー全体としての「うねり」を捉えきれず、推進力に欠ける訳文になっていたせいだと思います。特にミステリの場合、読者は「この先どうなるのか」というスリルや期待感を持って読むので、訳文が立ち往生しているようではページをめくってもらうのは厳しいはずです。具体的な技術としては文章の長短を調節してリズムを作る、文章のつなぎ方を工夫する、章の最初や最後は少し大げさに訳する、などいろいろあると思います。もちろん、すべては原文を尊重しながらのことですが……。

月並みですが「理想の翻訳はどこまでも遠い」というのが2作品を訳しての私の感想です。受講生の皆さまが翻訳をされる際、少しでもご参考になりましたら幸いです。


波乗り介助犬リコシェ 〜100万人の希望の波に乗って
ジュディ・フリドーノ/ケイ・プファルツ著 辰巳出版
一度は失格の烙印を押されてしまったリコシェが、波乗り介助犬(SURFice dog)として “自分らしく" 才能を発揮し、障害を持つ子どもや、心に深い傷を負った大人たち、そして、その家族や周りの人たちの心を癒していく……世界中のたくさんの人々の心を動かした、感動のノンフィクション。
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グッド・ガール
メアリー・クビカ著 小学館文庫

有力者である判事の娘ミアが、25歳の誕生日の直前に誘拐された。彼女は3ヶ月後に無事帰宅するが、監禁中の記憶を無くしていた。娘の回復を願う母、事件を追う刑事、ミアを誘拐した男。誘拐前と誘拐後、2つの時間軸から三者三様の生々しい真実が語られ、やがて事件の真相は明らかになるかに見えたが…。
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<プロフィール>
小林 玲子
学生時代に翻訳者養成コース総合翻訳(現:出版翻訳)を受講し、数年のブランクを経て2012年に復学、2014年春に修了。

本 その他の小林さんの翻訳書はこちら

2014年サッカーW杯開幕直前!修了生の翻訳書『アレックス・ファーガソン自伝』が出版されました

  • 2014.06.11 Wednesday
  • 16:41
サイマル・アカデミー英日総合翻訳コースの修了生、小林玲子さんの翻訳本『アレックス・ファーガソン自伝』が出版されました

英国マンチェスター・ユナイテッド名監督の自伝です
W杯で盛り上がるこの時期、サッカーファンの方はもちろん、多くの方に読んでいただきたい1冊です

 

小林さんからのメッセージ

今回思いがけず、マンチェスター・ユナイテッドの元監督の自伝の翻訳という大きなお仕事を任せていただきました。私自身サッカーが好きなので、ファーガソン元監督の語るサッカーの世界には比較的素直に入り込むことができ、自分の興味のある分野を翻訳できるのは幸せなことなのだ、としみじみ思いました。

それでもサッカー独特の言い回しには難しいところもあり、さりげなく出てきた「10」という数字が背番号なのか、「10番タイプ」というように選手の特徴を表す数字なのか、頭を抱えたこともあります。また世界的に有名なクラブということで、クラブ史に残る名場面はもちろん、ちょっとしたシーンもYouTubeで動画を発見することがありました。ノンフィクションでは「映像による証言」を意識しながら訳していくことも大切なのだ、と勉強になりました。

本書にはW杯で活躍を期待される香川真司選手の名前も登場します。W杯観戦のかたわら、是非目を通してみてください。

 

アレックス・ファーガソン自伝

アレックス・ファーガソン著 日本文芸社

「ユナイテッドの辞書に〈退屈〉という言葉はない」

――英国プレミア・リーグ、マンチェスター・ユナイテッドの監督として27年間チームを率い、その黄金時代を築き上げた世界最高峰の名将の軌跡。強固な意志でチームを勝利へ導いた闘将の、緻密な戦略と人身掌握術から生み出される「勝つ」ためのセオリーとは?

ベッカム、ギグス、ネヴィル、クリスティアーノ・ロナウド、ルーニーなど錚々たるスター選手たちを育てた指揮官の卓越した手腕、監督心理、戦術のすべてが詰まった一冊。


<プロフィール>

小林 玲子さん

学生時代に総合翻訳基礎科での受講をスタート。数年のブランクを経て2012年に総合翻訳本科に復学し、2014年春に修了。

夏休みに読むならこの本!サイマル受講生小林さんの翻訳書をご紹介

  • 2013.08.20 Tuesday
  • 11:45
 

サイマル・アカデミー英日総合翻訳コース本科の受講生、小林玲子さんの翻訳本『がんばりすぎるあなたへ -完璧主義を健全な習慣に変える方法-』が出版されました。

ぜひ一度手にとってご覧ください!

小林さんからのメッセージ

私にとって丸1冊翻訳するのはこれが初めて。訳文の量が増えるにつれて全体に目が行き届かなくなり、修正しなければいけない箇所を見失ってしまいました。混乱したときはサイマルの授業で教わった「原文をできるだけ尊重する」という基本に立ち返り、独りよがりな訳になっていないか、冷静に見直すよう心がけました。

本書のタイトルは『がんばりすぎるあなたへ』ですが、「私はがんばりすぎないから……(そんなに真面目じゃないから)」という方にもおすすめしたい1冊です。仕事がいやでインターネットに逃避するジョン。たった1度の失敗でダイエットを投げ出してしまうベサニー。自分に似ていませんか?実は彼らも、完璧主義者なんです。悪戦苦闘する姿に、時に共感し、時にくすっと笑いながら、完璧主義って何だろう?と考えてみてください。

がんばりすぎるあなたへ -完璧主義を健全な習慣に変える方法-

ジェフ・シマンスキー著 阪急コミュニケーションズ

つい“がんばりすぎてしまう”完璧主義には、ストレスや自己嫌悪、不安、強迫観念をもたらす「不健全なもの」がある一方で、「健全なもの」もあります。ハーバード大学医学大学院の臨床心理学者が、誰の心にも潜む完璧主義をうまく生かす方法を伝授します。




<プロフィール>

小林 玲子さん

学生時代に総合翻訳基礎科での受講をスタート。数年のブランクを経て2012年に総合翻訳本科に復学。現在も同クラスを受講中。

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