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2014年9月7日開催 『通訳者への道』 アフターレポート
サイマル・アカデミーでは、定期的にセミナー「通訳者への道」「翻訳者への道」を開催しています。現役通訳者・翻訳者が、プロになるための学習方法や仕事の体験談などをお話しする貴重な機会です。
今回は、9月7日に実施した「通訳者への道」のレポートをお届けします
四葉のクローバー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【実施日】2014年9月7日(日)
【講師】井戸 惠美子


【プロフィール】
青山学院大学国際政治経済学部在学中に、本校通訳者養成コースに入学し、卒業。
財団法人勤務を経て、IT企業の社内通訳者となる。
その後、フリーの会議通訳者として活躍中。本校通訳者養成コースでは、
入門科レベルコーディネーターとして中心的な役割を担いつつ、後進の指導にあたっている。
ダイナミックでエネルギッシュな教え方にファンは多い。プライベートでは二児の母親。
井戸先生が講師を務めるインターネット講座も好評配信中!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ビデオセミナーQ&Aの様子を動画でご覧いただけます。当日の様子はこちら!ビデオ

▼レポートはこちら▼

今回は「通訳業務までに必要な準備の仕方」の事例紹介、
ということで井戸先生が実際に担当された案件で、
どのような準備が必要なのかをお話しくださいました。


ido_1.jpg 

まずはセミナー冒頭、井戸先生のこの1週間のお仕事を簡単にご紹介。

月曜  終日:官公庁案件
火曜  AM:IR 2件 / PM:官公庁案件
水曜  終日:エネルギー関連アナリストミーティング
木曜  〜昼過ぎ:エネルギー関連アナリストミーティング / 夕方:IR 1件
金曜  AM: IR 2件 / PM:官公庁案件

これを見ただけで目が回りそうなスケジュールですが、
このほかにサイマル・アカデミーで授業やミーティングが週のうち4日もあり、
先生としてもタイトな1週間だったそうです。
日々違う内容の案件で、次々来る案件の勉強時間も考えて
自分でコントロールしなくてはいけないのが通訳者の仕事。
通訳業務のほかに、
1日平均5時間程度の勉強時間も確保しているというのだから驚きです。

セミナーでは、これらの案件の中から、
[1] IR通訳での資料の集め方
[2] 具体的な資料の提供が事前にない案件の準備方法
         A. エージェント経由で何を先方に確認し、その上でいかに備えるか 
         B. 不幸にも事前情報と異なっている案件と気付いた時にどう対処するか
[3] 事前に原稿が提供あった場合のサイト・トランスレーション準備方法

についてお話しくださいました。

先生ご自身、ニュースや新聞でその分野の単語や表現を
「単語帳」にして日々積み重ねて、急遽案件が入っても対応できるように準備をされています。
それでも会議の目的や参加者が当日まで分からない中身のつかめない案件が来たときは、
「何のために」「誰がリクエストしたミーティングなのか?」を可能な限り確認し、
会議のイニシアチブを取っている側の立場から考えられる内容を予測して、
主催元で最近何か変わったことはなかったか、ウェブサイトを調べたりニュースを検索したりしながら通訳業務に臨まれます。

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今回は先生が実際に案件ごとに作成された単語帳以外に、
これまでに担当された同業界の表現を集めた単語帳もご披露くださいました。
どんな案件でも、どんなクライアントでも、何の会議か分からなくても、
出てきた情報から可能な限り内容を予測して通訳するしかないわけです。
通訳者って大変です。

このほかに、通訳メモ取りを実際にライブ映像で見せながらの
「逐次通訳のデモンストレーション」と、「サイト・トランスレーション」を披露!

逐次通訳のデモンストレーションでは、
流れてくる日本語を通訳者独特のメモにして、その後メモをもとに日→英へと通訳していきます。記号や矢印、簡単なイラストを駆使して、話者の話すスピードとほぼ同じスピードでメモができ上がっていきます。
一旦ペンを置くと、今度はそのメモをもとに逐次通訳。一見暗号のようなメモも、
どんどん分かりやすい言葉に置き換えられていきます。

また、サイト・トランスレーション実演では、
実際にその場で原稿にスラッシュを入れながら、
そのスラッシュの入れ方だとどんな逐次通訳になるかの説明もありました。
「サイト・トランスレーションって実際の通訳現場でどの程度発生するのですか?」
という質問をよく受けるそうですが、スピーチ原稿が事前にもらえる場合は、
それを見ながら同時/逐次通訳をしていきます。

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これからも今までやったことのない、新しい、面白い案件をたくさんやっていきたいという意欲的な井戸先生。また今後は、先生がこれまで送り出してこられた教え子の方と通訳現場でぜひ一緒に組んで仕事がしたい、とおっしゃっていました。

先生自身、これまで先輩通訳者からたくさん教わってきた「現場でしか教えられない、お客様との対応の仕方やブースでの構え方、サポートメモの取り方など、たくさんのこと」をぜひ自分の生徒さんへ伝えたいというメッセージがとても印象的なセミナーでした。
 
ビデオセミナーQ&Aの様子を動画でご覧いただけます。当日の様子はこちら!ビデオ
posted by: サイマル・アカデミー | 「通訳者/翻訳者への道」アフターレポート | 15:58 | - | - |-
アフタヌーン・セミナー 第24回 A trip from Sweden to Russia via Latvia

アフタヌーン・セミナーとは、サイマル・アカデミー受講生特典として実施している無料セミナーで、“学んだ語学を活かす”ためのセミナーです。

趣味や芸術、旅行などをテーマにしたネイティブ講師によるスピーチや、通訳者/翻訳者による『通訳者/翻訳者への道』といったスピーチが行われます。

スケジュールのご都合でアフタヌーン・セミナー当日に参加できなかった受講生の皆様に、
またサイマル・アカデミーでのご受講をご検討いただいている皆様にも、担当講師が当日スピーチした内容やお伝えしきれなかった事をご紹介します。


今回の記事は・・・
2014年8月18日に実施したEddie Colemanによるアフタヌーン・セミナーです。

旅好きであり、アマチュアカメラマンでもあるEddieは旅先での心に残った風景や人々を写真におさめながら世界中を旅しています。

そんなEddieが今回訪れたのは、フィンランドからラトビアを経由してモスクワまで。
近年旅行先としてもとても人気がある北欧、東欧エリア。美しい写真とともに旅行記をお楽しみください。


A sojourn to Stockholm

BY Eddie Coleman

A few years ago I went on a 10-day trip to Finland and Estonia and I was so impressed with that part of the world that I couldn’t wait to go back. This time I went on a slightly different journey to Sweden, Latvia and then onwards to Russia.
Thanks to modern technology when I got into Stockholm I knew more-or-less in which direction to go to find my hotel, or rather boatel as I’d booked a room on an old ship. It didn’t take me long to find and it turned out to be in an ideal location as it was docked just five hundred metres from Gamla Stan, Stockholm’s charming old town.

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Stockholm harbour

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In the old town of Gamla Stan

Stockholm is built on fourteen islands and connected by fifty-seven bridges and there’s subsequently a huge amount of boat-traffic traversing its waterways. I went on a Canals & Bridges cruise which was really fascinating as it took you through a canal-lock connecting Stockholm harbour to nearby Lake Malaren which is a mere 80cm above sea-level.

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Stockholm skyline

Stockholm is situated in an archipelago of some thirty-thousand islands! My second cruise was for 90 minutes to the town of Vaxholm in the Inner Archipelago. The cruise passes islets with elegant homes nestled in clumps of conifer trees, while manicured lawns lead down to little boat-houses and colourful yachts bobbing in the water nearby – one idyllic scene after another!

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One of the islands in the archipelago

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Arriving in Vaxholm

After a few days, it was time for me to leave on an overnight ferry to Riga which took 17 hours. Riga was an absolute delight and also steeped in history with a beautiful historic old town. It’s a lot smaller than Stockholm and it’s easy to see the main sights on foot. On one of the days I went on a 3-hour walking tour which was really interesting. The late mid-summer sunlight also made it possible to walk around until about 10.30 pm before it got dark which was a real treat for me.

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Riga at sunset

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Old Town Riga

From Riga I went on a 15-hour train journey to Moscow which was much easier than I thought it would be. Moscow itself is huge and getting around on the vast Metro system is quite challenging as there are very few names displayed in the stations and the announcements themselves aren’t very clear. 
Every day while I was in Moscow I gravitated towards Red Square and the majestic St. Basil’s Cathedral which was a visual feast in itself. This was the highlight of my trip as I’d been dreaming of seeing that building for decades – I certainly wasn’t disappointed!
My 2-week trip went by far too quickly but it certainly left me feeling that I’d like to go back for more…

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A cruise along the Moscow River       St. Basil’s Cathedral


Eddie Coleman:
Photojournalism was one of his majors while he was at university in Australia. He enjoys the combination of travelling and photography. He has been to various places around the world.

posted by: サイマル・アカデミー | アフタヌーン・セミナー | 10:36 | - | - |-
サイマル・アカデミー中国語通訳者養成コース講師/神崎多實子先生からのメッセージ 〜中国語通訳を目指す若い皆さんへ〜[5]
学習書聴いて鍛える 中国語通訳実践講座 ニュースとスピーチで学ぶ』を出版された神崎多實子先生から、これから中国語通訳を目指す皆さんへのメッセージ。
先生の60年余りにわたる中国語・中国語通訳との歩みと、日本でいかにして中国語同時通訳の道が開かれたのか、そのエピソードを交えて5回にわたってお話しいただくシリーズの最終回。

今回は、神崎先生から通訳をめざして頑張っていらっしゃる皆さんへ、中国語リスニングの大切さと、語学力上達から広がる世界、日中友好の大切さについてお話しいただいています。

第1回目からのエピソードはこちらからどうぞ>>>


中国語通訳を目指す若い皆さんへ [5]

  往時をふり返ると、若い頃このように様々な転機が訪れ、良きにつけ、悪しきにつけ、今日の私を形作ってきたのだと思いますが、常に初心にかえり、真剣に通訳をこなそうと努力してきました。
  いまでは時代の変遷とともに中国も日本も大きく変わりました。
  しかしどのような時代になっても、平和が続く限り交流は続き、それには、心と言葉の架け橋が必要とされます。

  この度、私にとっては、これまでの集大成ともいえる『聴いて鍛える 中国語通訳実践講座』を出版するに当たり、通訳を目指して日々頑張っていらっしゃる皆さんに次のようなメッセージを贈りたいと思います:

  かつて私が切望したように、どうぞ生の中国語をたくさん聴いてリスニング力をレベルアップしてください。40年前とは異なり、いまは情報化の波にのって、毎日中国のニュースを視聴することができるようになりました。今回のテキスト編纂にあたっては、中国の著名な方々のスピーチのほか、CCTV大冨のご好意とご協力により、多くのニュースを収録させていただきました。

  ただニュースと言えば“新闻”、しかし瞬く間に“旧闻”と化してしまいます。そこで、今回ニュース項目の選択には、できる限り普遍性のあるもの、パターン化されたものを選びました。ニュースやスピーチを通して、自分の聴き取れない部分をチエックしながら、行間に滲み出る様々な動きに目を向けてください。

  言葉の比較、文化の比較のなかから多くのことを学ぶことができます。リスニングが上達すれば、語学力が伸びるばかりでなく、物事をみる視野が広がり、世界が広がります。「生涯現役」でいられるかは別として、「生涯学習」を通して知的快楽を存分に味わうことができるでしょう。

  ただ残念ながら、いま日中関係は、国交回復前に逆戻りしたような感があります。しかし底に流れる友情は、滔々と流れる長江のように止まることはありません。
  私は、60年前ともに肩を並べて学んだ中国の学友たちといまも文通し、またご子息など次の世代の協力も得てメールを通して旧交を温めるなど、代々にわたって仲良くしています。北京を訪れると、旧友がわざわざ地方から出てきて迎えてくれたりもします。
  いまこそこうした草の根交流、友情の大切さが再確認されるべきときではないでしょうか。

  この本が、いささかなりともこれからの日本と中国の心と言葉の架け橋を担う皆さんのお役に立てることを願ってやみません。
神崎多實子


神崎多實子/サイマル・アカデミー中国語通訳者養成コース講師
東京都生まれ。幼年期に中国へ渡航、1953年帰国。都立大学付属高校(現桜修館)卒。北京人民画報社、銀行勤務などを経て、フリーの通訳者に。通訳歴50年余り。NHK・BS放送通訳、チャイナネットワーク講師。
posted by: サイマル・アカデミー | 通訳 | 11:26 | - | - |-
サイマル・アカデミー中国語通訳者養成コース講師/神崎多實子先生からのメッセージ 〜中国語通訳を目指す若い皆さんへ〜[4]

学習書『聴いて鍛える 中国語通訳実践講座 ニュースとスピーチで学ぶ』を出版された神崎多實子先生から、これから中国語通訳を目指す皆さんへのメッセージ。
先生の60年余りにわたる中国語・中国語通訳との歩みと、日本でいかにして中国語同時通訳の道が開かれたのか、そのエピソードを交えて5回にわたってお話しいただくシリーズの第4回目。

今回は、いよいよ日本で中国語同時通訳放送がスタートした当時のお話です。


第1回目からのエピソードはこちらからどうぞ>>>


中国語通訳を目指す若い皆さんへ [4]

同時通訳へのチャレンジ
  日本で中国語から日本語への同時通訳放送がスタートしたのは、1980年代の残留孤児の肉親探しの頃からです。肉親探しの効果が上がるよう、NHKでは、事前に周到な準備が行われていました。まずは残留孤児が保護された当時の様子などについて一人一人の対面調査に始まり、それにもとづいてテレビ出演の際に、どのような問いかけをすれば、肉親探しにつながるかなどが詳細に検討されました。
  
 例えば、養父母に保護された時にはケープを着ていたそうだという情報に対しては、「当時着せられていたのはどのような服ですか?その場所はどのような所だったのですか?」という問いかけをするのです。つまり答が先にあって、質問が設定されるという具合です。同時通訳がやりやすいよう、そのミーティングには通訳者も同席し、時には延々深夜に及ぶこともありました。
  
 しかし同時生放送の本番で、すべてがシナリオ通りにいくとは限りません。テレビで肉親に呼びかける時間は、せいぜい一人5分程度、残留孤児にとって自らの生死をかけた千載一遇のチャンスでもあり、立板に水の如くしゃべりまくる人もいれば、辺鄙な田舎で育ち、かなり訛りが強い人もいて、ある程度状況を把握していたとはいえ、時には緊張のあまり冷や汗が流れることもありました。
  
 しかしこの肉親探しの同時通訳放送により、初めて中国語同時通訳放送の道が開け、その後、総理訪中の記者会見や講演会でも同時通訳が使われるようになりました。それは細川総理(当時)の後、橋本総理(当時)の訪中の際の90年代後半からです。

 

[5へ続く]


 

神崎多實子/サイマル・アカデミー中国語通訳者養成コース講師
東京都生まれ。幼年期に中国へ渡航、1953年帰国。都立大学付属高校(現桜修館)卒。北京人民画報社、銀行勤務などを経て、フリーの通訳者に。通訳歴50年余り。NHK・BS放送通訳、チャイナネットワーク講師。

posted by: サイマル・アカデミー | 通訳 | 15:10 | - | - |-
サイマル講師おすすめ勉強法Vol.19:語学は長距離種目なり
サイマル・アカデミー講師陣より、“おすすめ勉強法”をご紹介するシリーズ。

今回は、自称“おやじランナー”の日英翻訳者養成コース講師、Paul Warham先生です

おすすめ学習法は?の質問に、語学=長距離走に例えて、英語のことわざを交えながら楽しくアドバイスをしてくださいました。今回はその第一弾です!

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

いきなり脱線から始まるようですが、4年前に東京マラソンを見に行ったのをきっかけに自分もエントリーしたいと思いました。いまだ、東京マラソンを走るチャンスには恵まれていませんが、別の大会には何回か出ていて、日々トレーニングを続けています。語学学習はよく長距離走に例えられますが、そこには忍耐や我慢だけでなく、トレーニングの多様性も必要だからではないかと僕は思うのです。

 

Do a little every day.[毎日少しでも何かすること] 

僕は基本的には怠け者ですが、毎日必ず何かをしようと思っています。フルマラソンに例えるなら、「42キロを走るんだ」ではなく、まず1キロを走ってみて、それを42回繰り返すこと。僕は現在、インドネシア語を勉強していますが、気になった表現や調べた単語を書きとめたメモ帳を必ず持ち歩き、電車を待つ間、コーヒーを飲みながら開いています。昨日調べた単語を今日ふたたび確認する。何より繰り返しが大切です。

 

Man cannot live on bread alone.[人はパンのみにて生きるにあらず]

そのためにはトレーニングが楽しくなければ。毎日ビールとポテトチップスばかりでは金メダルを取ることは難しいでしょうけど、野菜ジュースと納豆だけの生活では、長生きしたくなくなるかもしれません。なんだかやる気が出てこない日は、英語のマンガを読むのもカラオケで英語の歌を歌うのもありです。僕の場合、よく「教材」として使うものの一つは、子どものころに愛読していたベルギーの『タンタンの冒険』シリーズです。すでに8つぐらいの外国語で読んでいるかなと思います。ただ今インドネシア語版を少しずつ、そして楽しく読んでいます。

 

Variety is the spice of life.[多様性は人生のスパイス]

Practice makes perfect.という表現をよく耳にしますが、そのpracticeの内容も重要だと思います。毎日同じトレーニングばかりをやっていると、いずれは飽きてしまうことでしょう。それに、鍛えられる筋肉(=語学のスキル)も限られてしまい、結果的には長時間ゆっくり走ることはできるけど、海底を這うナマコ以上のスピードは出ないかもしれません。僕は週に5回以上走ることを目指していますが、必ず違うトレーニングを組み合わせています。
スピードランはスピーディに大意をつかむ速読、ヒルトレーニングは分からない単語をすべて調べて読み込む精読、ロングランは長い小説などをじっくり読むことに例えられるでしょうか。いろいろなトレーニングを組み合わせることで、さまざまなスキルの筋肉をバランスよく鍛えられるはずです。

 

それぞれの詳しいトレーニング方法については、またの機会にご紹介したいと思います。一緒にゴールを目指して頑張りましょう。

 

(続きをお楽しみに!)


Paul Warham/サイマル・アカデミー日英翻訳者養成コース講師

イギリス生まれ。『ドラえもん』に惹かれて日本語学習を始め、オックスフォード大学、ハーバード大学で日本文学を研究。英語の旅行ガイドブック記者、翻訳会社勤務を経て、現在はフリーランスの日英翻訳者。タガログ語、インドネシア語をはじめ言語学習をこよなく愛するおやじランナーでもある。

posted by: サイマル・アカデミー | サイマル講師おすすめ勉強法 | 17:38 | - | - |-
サイマル・アカデミー中国語通訳者養成コース講師/神崎多實子先生からのメッセージ 〜中国語通訳を目指す若い皆さんへ〜[3]

学習書『聴いて鍛える 中国語通訳実践講座 ニュースとスピーチで学ぶ』を出版された神崎多實子先生から、これから中国語通訳を目指す皆さんへのメッセージ。
先生の60年余りにわたる中国語・中国語通訳との歩みと、日本でいかにして中国語同時通訳の道が開かれたのか、そのエピソードを交えて5回にわたってお話しいただくシリーズの第3回目。

今回は、1966年から1977年まで続いた中国文化大革命のころ、中国へ渡航するのも難しい時代に先生が迎えた転機のお話です。

第1回目からのエピソードはこちらからどうぞ>>>



中国語通訳を目指す若い皆さんへ [3]

中国語研修学校教師の頃
  第三の転機は、それから10年余り、中国で文化大革命の嵐が吹き荒れた頃で、日中の交流も途絶えがちになりました。いまのように簡単に渡航する道もなく、ただ生の中国語を聴きたいという思いが、募るばかりでした。

  そんな時にお声がかかったのが、『毛沢東選集』の日本語版監修者浅川謙次先生を校長とする中国語研修学校(数年前閉校)の講師の仕事でした。当時30そこそこの私が考え出したのは、“听广播課”(中国の放送を聴く授業)でした。
  しかし音源確保はいまのようには行きません。妨害電波による雑音の入り混ざった短波をとらえるのがやっとでした。そのため当時新華社と提携していた日本の中国通信社にお願いして、ニュースを録音し、カセットテープを活用させていただきました。
  
 授業では、受講生に中国語のニュースを聴かせ、最後に正解として、私が“听写”(文字起こし)をした答案を配布するのです。ところが、いまのような情報化時代ならいざ知らず、当時の私のリスニングのレベルでは、正解に漕ぎつけるまでが苦労の連続でした。時には、文字を埋められず、一部空白が残ったままの答案もありました。

 しかしこの間、私の中国語は、それまでのやや子どもっぽい稚拙な中国語から脱皮し、大人の中国語へと変身したようでした。教えつつともに学び、リスニング力が向上するのに伴い、中国語をレベルアップさせることができた大変貴重な5年間でした。いまも放送通訳として活躍できるのは、あの当時の努力の賜物ではないかと思います。

  やがて1972年日中国交正常化を機に、私は再び通訳や翻訳の仕事に専念するようになりました。



[4へ続く]




神崎多實子/サイマル・アカデミー中国語通訳者養成コース講師

東京都生まれ。幼年期に中国へ渡航、1953年帰国。都立大学付属高校(現桜修館)卒。北京人民画報社、銀行勤務などを経て、フリーの通訳者に。通訳歴50年余り。NHK・BS放送通訳、チャイナネットワーク講師。


 

posted by: サイマル・アカデミー | 通訳 | 21:15 | - | - |-
サイマル・アカデミー中国語通訳者養成コース講師/神崎多實子先生からのメッセージ
〜中国語通訳を目指す若い皆さんへ〜[2]
学習書『聴いて鍛える 中国語通訳実践講座 ニュースとスピーチで学ぶ』を出版された神崎多實子先生から、これから中国語通訳を目指す皆さんへのメッセージ。

先生の60年余りにわたる中国語・中国語通訳との歩みと、日本でいかにして中国語同時通訳の道が開かれたのか、そのエピソードを交えて5回にわたってお話しいただくシリーズの第2回目です。

今回は、高校時代、1953年に日本に帰国した後、先生に起こった転機についてのお話です。

第1回目のエピソードはこちら>>>



中国語通訳を目指す若い皆さんへ [2]

中国語通訳募集のテスト

  帰国後、日本の高校に引き続き転入はしたものの、私は、心ここにあらずという状態でした。良くも悪くも今風にいえば帰国子女のようなものです。
そして「中国語通訳一般募集」の知らせを偶然耳にしたのは、「通訳」という職業があることさえ知らなかったころのことです。

  筆記試験はなく、挨拶の言葉を中国語に訳すテストでした。
「若いのに有望だ」(?)ということで、多くの諸兄諸姉を尻目に、採用されてしまいました。  とはいえ、通訳というよりは、むしろ接待係で、お食事の注文取りや体調を崩した方を病院に案内するような仕事、つまりサブ通訳でした。

  初仕事は、この本のスピーチをご担当くださった劉徳有先生が1955年中国側のメイン通訳として来日されたときの貿易代表団の随行通訳です。敗戦後10年余りの日本は、まだまだ大変な時期でしたが、その後も梅蘭芳を団長とする京劇代表団などが来日し、随行することになりました。

  当時長崎で開催された原水爆禁止世界大会の時に行われた世界婦人の集いに、魯迅の夫人で団長の許広平さんのお世話と通訳を仰せつかり、十分な対応ができず、反省したこともありました。
  ただもしあのとき採用されていなかったら、通訳という仕事の魅力を一生知らずに過したかもしれません。

  高校在学中に授業をさぼって通訳をしたりしたのですから、いまのNHKの連続ドラマ『花子とアン』のような私立学校なら、さしずめ「即刻退学処分」になるところかもしれません。当時は「中国語が話せる」というだけで、白い眼で見られ、刑事に尾行されるような厳しい時代だったのです。

  ただ今にしてみれば、もう少し腰を落ち着けて日本や世界の歴史、さらには英語などをしっかり身に付けておけばよかったと後悔の念を禁じ得ません。




神崎多實子/サイマル・アカデミー中国語通訳者養成コース講師

東京都生まれ。幼年期に中国へ渡航、1953年帰国。都立大学付属高校(現桜修館)卒。北京人民画報社、銀行勤務などを経て、フリーの通訳者に。通訳歴50年余り。NHK・BS放送通訳、チャイナネットワーク講師。


posted by: サイマル・アカデミー | 通訳 | 14:57 | - | - |-
サイマル・アカデミー中国語通訳者養成コース講師/神崎多實子先生からのメッセージ
〜中国語通訳を目指す若い皆さんへ〜[1]

学習書『聴いて鍛える 中国語通訳実践講座 ニュースとスピーチで学ぶ』を出版された神崎多實子先生から、これから中国語通訳を目指す皆さんへメッセージが届いています。
先生の60年余りにわたる中国語・中国語通訳との歩みと、日本でいかにして中国語同時通訳の道が開かれたのか、そのエピソードを交えて5回にわたってお話しいただきます。



中国語通訳を目指す若い皆さんへ [1]

  このほど、北京に出向いての取材、音声の収録、執筆など3年ほどかけて取り組んできた『聴いて鍛える 中国語通訳実践講座 ニュースとスピーチで学ぶ』を大森喜久恵先生、梅田純子先生とともに東方書店より出版することができました。
  いまはほっとした気分と手塩にかけて育てた子どもを世に送り出し、果たして皆さんに受け入れていただけるかどうか、期待と不安が入り交じっていますが、このような機会に、私が中国語通訳の道を歩み始めた頃の想い出と勉強の要点をご参考までに書き記してみたいと思います。

  同書「まえがき」に、中国語に触れて60年余りと書きました。
  幼き日、父母とともに中国に渡り、言葉の異なる国に住んで十数年、帰国後も高校生の頃から通訳のお手伝いをしたこともあって、いつの間にか、中国語通訳が終生の仕事となり、半世紀余りを経過、昨今は高齢ともなり、会議通訳の仕事は辞退するようにしていますが、放送通訳だけは続けています。それは心身の活性化とともに、日中の架け橋としての役割を、生きる証しとしたいと願っているからでもあります。しかしよくぞここまで飽きることなく中国語とお付き合いしてきたものだと、われながら呆れてしまうほどです。
  顧みて、私がこのような通訳の道を終生歩むようになったのには、いくつかの転機がありました。


中国の学友とともに学んだ4年間
  中国語に触れるようになったきっかけは、敗戦後父が中国に留用され、解放後、長春の東北師範大学で教鞭をとるようになり、父の勧めで、無理やり(?)、中国人の学校に入ったことに始まります。当時、長春には日本人学校がまだあり、正直にいって、引き続き日本人学校に入りたかったのです。
  初めは中国語ができないので、十数歳の私は東北師範大学の付属小学校に入りました。初めて耳にした中国語の速いこと、速いこと、まるで喧騒のようで、なにを聴いてもチンプンカンプン。でもそれまで遠くから眺めていた中国人が一気に身近に感じられるようになりました。「あの子のお姉さんはあの人」「あの男の子のお母さんは、あの人」…という具合に。そして丸暗記すればいいだけの音楽の授業が大好きになり、やがて“語文課”(国語)にも魅力を感じるようになりました。
  1949年10月中華人民共和国成立の直前に開催された政治協商会議を讃える歌など、当時意味も分からずに歌ったものですが、いまでも口ずさむことができます。
  “你听见过海啸吗?你听见过万岁毛泽东的声音吗?”(津波のような響きを聴いたことがありますか?毛沢東万歳の叫びを聴いたことがありますか?)で始まるテキストもとてもリズミカルに響きました。しかし辞書などのない貧しい時代ですから、“海啸”(haixiao)=「津波」だとは全く知りませんでした。
そうして4年余り、学校の特別な計らいで、高校まで行き1953年に帰国しました。
  まだまだ未熟な中国語でしたが、耳から学んだ中国語でした。

 

 


神崎多實子/サイマル・アカデミー中国語通訳者養成コース講師

東京都生まれ。幼年期に中国へ渡航、1953年帰国。都立大学付属高校(現桜修館)卒。北京人民画報社、銀行勤務などを経て、フリーの通訳者に。通訳歴50年余り。NHK・BS放送通訳、チャイナネットワーク講師。

posted by: サイマル・アカデミー | 通訳 | 11:01 | - | - |-
サイマル・アカデミー中国語通訳者養成コース講師による学習書
『聴いて鍛える 中国語通訳実践講座 ニュースとスピーチで学ぶ』が出版されました
サイマル・アカデミー中国語通訳者養成コース講師の神崎多實子先生、大森喜久恵先生ら共著による学習書『聴いて鍛える 中国語通訳実践講座 ニュースとスピーチで学ぶ』が出版されました!

情報化社会の今、テレビやパソコンで簡単にアクセスできる中国語放送はある程度のレベルをクリアした方にとっては、独学でも日々通訳力を磨くことのできる最適の教材。本書は様々なジャンルのニュースを収録し、著者が放送通訳の長年の経験を通じて習得した、「放送を聴くためのノウハウ」をまとめた一冊です。

著者のおひとりである神崎多實子先生からの
メッセージはこちら>>>
 

聴いて鍛える 中国語通訳実践講座 ニュースとスピーチで学ぶ(MP3CD付)
神崎多實子・大森喜久恵・梅田純子 著


現役の放送通訳者が、ニュースやスピーチを用いて、内容理解から通訳に至る道筋を指導。第一部、第二部は多彩な話者による語り下ろしのスピーチを収め、第三部はCCTV大富の放送から、15分野51本のニュースをピックアップ。附属のMP3CDには、中国語原音、同時通訳入り音声(第二部、第三部)、学習用にスピードを落として読み直したゆっくりバージョン(第三部)を合計8時間以上収録。『中国語通訳トレーニング講座―逐次通訳から同時通訳まで』(神崎多實子、待場裕子 編著 東方書店 1997年2月)の姉妹編。


神崎多實子/サイマル・アカデミー中国語通訳者養成コース講師
東京都生まれ。幼年期に中国へ渡航、1953年帰国。都立大学付属高校(現桜修館)卒。北京人民画報社、銀行勤務などを経て、フリーの通訳者に。通訳歴50年余り。NHK・BS放送通訳、チャイナネットワーク講師。

大森喜久恵/サイマル・アカデミー中国語通訳者養成コース講師
東京都生まれ。東北師範大学中文学部卒。帰国後サイマル・アカデミーで通訳訓練を受ける。フリーの会議通訳者。閣僚会合など政治経済分野を中心に活動。同時通訳歴25年。放送通訳者としても活躍。

梅田純子
新潟県生まれ。新潟大学大学院人文科学研究科修士課程終了。チャイナネットワーク代表取締役社長。長岡技術科学大学、新潟経営大学、新潟中央短期大学非常勤講師。
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サイマル講師おすすめ勉強法Vol.18: こつこつ勉強する「コツ」の勧め
サイマル・アカデミー講師陣より、“おすすめ勉強法”をご紹介するシリーズ。

今回は、中国語通訳者養成コース講師の張弘先生が、こつこつ続けられる語彙や文型の覚え方のちょっとしたコツを教えてくださいました


覚えてもすぐに忘れてしまう語彙も、どうやら記憶に残す覚え方があるようです。

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語学の勉強はダイエットに似ていると思っています。
ダイエットの場合、「痩せたい、けど、こつこつは苦手」と同じように、語学の勉強においても、「語学力を引き上げたい、けど、こつこつは苦手」と悩む方が多いと思います。

どちらも継続してこつこつした努力が必要で、近道などありません。
しかし、自分に合うコツを見出すことはできると思います。

自分が日本語をマスターした過程を振り返ってみると、初期において語彙や基本文型の徹底した口頭でのインプット・アウトプット、その後の原書の多読・乱読が自分の日本語の思考回路の形成に役立ったと思います。

基本語彙・文型の蓄積が量だとすれば、思考回路の形成は質の変化が必要。一定量の蓄積がなければ質の変化はあり得ないという理屈はみんなわかりますが、ある程度の目に見える効果がなければ、人は挫折しがちです。

そこで、いかに見える効果を作るか、次のようなちょっとした提案をしたいと思います。

 

『“我的小语库”を作って楽しもう 』

ボキャブラリーを連想ゲームで増やしましょう。
この“我的小
语库
”を作るコツは、自分にとって興味深い表現、目新しい表現、難しい表現を集めることです。サイマルの教材、人民日報などを主なソース源とすれば良いでしょう。

●漢字による連想ゲーム:互相 互助  互利 互利共 互惠 
            互
 赢 
赢 互信  互通
            互通有无 互不相干 互不干涉


●類義語による連想ゲーム要求 
  央求 哀求
             表露 表达 表示 表明

                         保持  
             
补偿 补贴   

●対義語による連想ゲーム安定―动荡 展―停滞 劣―良好 怀疑―相信 

             酷暑― 疉―减幅 胸有成竹―心中无数


  ●語彙は組み合わせで覚える表露情感 善于(敢于/不愿)表露情感
                表达心意 表达感
情 表达能力
                表示支持/ 表示友好 友好的表示 

              表明度 表明立 表明


  ●表現のコレクションを作る修昔底陷阱 → トゥキディデスの罠

              猫捉老鼠 → いたちごっこ

              机偶遇 → 異国軍の艦船や航空機と遭遇する           


IT
革命により、今や未知の言葉を検索するにはたいへん便利な時代になりました。その反面、検索ツールさえ持っていれば、その都度調べられるので、覚えるという作業が疎かになりがちだと感じています。すぐに調べてすぐに忘れる。結局調べたものは自分のものになっていないので、使いものになりません。勉強したのに、成果が上がらないという徒労感に苛まれることにもなります。

しかし、調べたものを自分の我的小
语库に記録編集しておけば、より記憶に残すことができますし、再度調べる手間も省くことができます。何より自分の学びの成果が目に見えるものになるので、これだけ勉強したという自信は次の学びへの原動力につながるはずです。

 

『原書を楽しもう』

辞書を引かずに、ひたすらストーリーを楽しむというスタンスで中国語の小説を読んでみてはいかがでしょうか。

私は大学の4年生の時でしょうか、図書館にあるわずかな日本語の小説を読むのを楽しみにしていました。その時感じたことは、いちいち辞書を引くと読む気持ちが失せることです。
そこで、思い切って辞書を引くのをやめて、想像に任せてストーリーを楽しんで読む方法にしました。そうすると、どんどん本を読めるようになって、読書の楽しさが増したと同時に、知らず知らずに日本語の思考回路が形成されたように感じました。もちろん、わからない単語が何度も出てきて、どうしても辻褄が合わない時には辞書を引くことにしますが、面白いことに、その時点で引いた単語はとても印象深く記憶に残ることでしょう。

少しまとまった時間ができたときに、自分の読んでみたい、また読めそうな中国語の小説を辞書なしで楽しんでみてはいかがでしょうか。きっと新たな発見があるはずです。

 

以上は私の経験に基づいたちょっとした提案ですが、皆さんもいろいろトライしてみてください。

 

<プロフィール>
サイマル・アカデミー中国語通訳者養成コース講師

張弘
言語コミュニケーション学修士。

中国四川省出身。四川大学外国語学部助教を経て、現在杏林大学外国語学部准教授。

中国語教育に携わりながら、通訳者・翻訳者としての実務経験を積む。

 

posted by: サイマル・アカデミー | サイマル講師おすすめ勉強法 | 18:11 | - | - |-