手紙の謎

  • 2009.07.14 Tuesday
  • 09:30
BY三木俊哉

小学校の2年生だったか3年生だったかの国語の授業で、「手紙の書き方」を習った。教科書にお手本の文章が載っているのだが、出だしは次のような感じだった。

 

先生、お元気ですか。ぼくも元気です。

 

幼いながらに不思議でしょうがなかった。「ぼくも元気です」? 「ぼくは元気です」のまちがいではないのか。だってこの時点では、手紙の相手(この場合は先生)が元気かどうかはわからないのだ。「ぼくも」とすると、先生も元気であることが前提になる。なら「お元気ですか」と訊いてはいけない。

 

この歳になると、そりゃあいろいろな理屈がありそうなのはわかる。先生には元気でいてほしいから、それを前提にするのはむしろ礼儀なのだ、とか。でも、当時の私は小学生だった。頭を悩ませた。なんで「ぼくも」なのだろうと。ただし、先生や親や友だちには質問したり相談したりしなかった。些細なことにこだわりやがって、とか思われるのがいやだったのかもしれない。

 

この件でこれまで「同士」に出会った記憶はない。当然ながらといおうか、残念ながらといおうか。ま、それだけの話です。

 

蛇足ながら、以下のようにすると不自然ではなくなるのかな。少なくとも私にとっては。

 

  お元気のことと思います。ぼくも元気です。

 

 

プロフィール

三木俊哉 サイマル・アカデミー 英語翻訳者養成コース講師

企業勤務を経て、主に産業翻訳(英日・日英)に従事。

訳書に『スティーブ・ジョブズの流儀』、『強い会社は「周辺視野」が広い』など。

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