通訳コース受講生特別セミナー「ここでしか聞けない!通訳の舞台裏」アフターレポート

  • 2018.08.28 Tuesday
  • 10:53

先日、井戸先生をスピーカーにお招きし、通訳コース受講生特別セミナー「ここでしか聞けない!通訳の舞台裏」を開催しました。
定員を上回るたくさんのお申込をいただき、ありがとうございました。抽選にもれてしまった方、ごめんなさい!
当日のセミナーの様子を少しご紹介します。

 

 

【通訳者になるまで】
井戸先生が大学生だった頃は、超氷河期と言われた時代で、就職がなかなか決まらなかったそうです。
もともと通訳者を目指していたというよりは「英語ができる」ということで、何か英語を生かせる仕事ができればいいな、と考え、アカデミーの門を叩いたのが始まり。
就職した会社は1年ほどで退職し、アカデミーに在籍しながら、知人の紹介で社内通訳のお仕事を始めたそうです。
在籍中には、長野オリンピックなどがあり、「この日空いてる人―?」という感じで、通訳現場のお仕事を体験する機会もあったそうです。
そして、アカデミーの修了オーディション

(※会議通訳兇僚の札謄好箸魯ーディション形式。講師だけでなく、アカデミースタッフ、サイマル・インターナショナル関連部門からの担当者がズラーッと並んだ前で同時通訳をします。かなりの緊張です!)
ちなみにこの時、井戸先生の修了オーディションの採点を担当したのは小松達也先生と長部三郎先生だったそうです。

 

今、振り返ってみると「サイマルを卒業した」という、いわゆる「サイマル・ブランド」は自信を持っていいところだとおっしゃいます。
サイマルは他社に比べ、たしかに評価が厳しいですが、それはクオリティを重視しているから。
基礎を大切にし、レベルに達していなければ進級はできません。
それは、業界でも知られているところであり、「サイマルで勉強した」と言うと、クライアントからの信頼も厚いそうです。

 

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一方で、通訳という仕事は世の中の動きに左右される職業です。
9.11やSARSなどの大きな事件があった時には仕事が減少。ですが、落ち着くとまた需要も増えてくるので、仕事がない時期にも腐らず自分の力を蓄え、ブラッシュアップしておくことが必要。
需要が再開したときに、商品としての自分を生かしてもらえるよう、努力を怠らないことが大事です。

 

 

【1週間のスケジュール】
さて、井戸先生と言えば、通訳者であり、アカデミー講師でもあり、さらにプライベートではお二人のお子様のお母さん。そのパワフルさには頭が下がりますが、同じ24時間しかないはずなのに、いったいどんな生活を送っていらっしゃるのか・・・と興味のある方も多いと思います。
今回は、ある1週間のスケジュールをご紹介いただきました。

 

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それによると、お仕事の合間を縫って、お子様の学校行事に参加したり、ご自分の健康維持のためにテニススクールに通っていたりすることが判明!
時間をうまく使って、お仕事の事前準備をしたり、アカデミーの授業の準備をしたり、家事をしたりしているんですね。
もちろん、それにはご家族の協力が不可欠。ココだけの話、ダンナ様の家事力が著しく向上したそうです(笑)。
ちなみにダンナ様も同じく通訳者であり、お仕事のスケジュールは早い者勝ちで入れていくそうです。
どちらかがお仕事、どちらかがお家でお子様の面倒を見る、というように分担しているそうです。

 

 

【こんなときどうする?】
事前質問でもあったのが、「アクセントのキツイスピーカーなど、聞き取れなかったらどうする?」という質問。
まずは、「自分が聞きづらい」ということは「他の人も聞きづらい」のだと割り切ること。
分からなかったら聞き直す
あいまいなまま進めると、クライアントの信用が下がってしまう危険があり、ちゃんと食い下がることが大事だそうです。
また、事前準備をしっかりしておくこと、背景知識を付けることで、話の内容を推測することができます。
あきらめて、他人事にしてしまうのがいちばんいけないのだそうです。
実際の現場では「だって分からなかったんだもん」では通用しません!

 

また、日頃からの健康管理が大事なのは言うまでもありませんが、どうしても病気になってしまったり、ご家庭の事情で、どうしても対応できないという場合は、エージェントに連絡して、ピンチヒッターを依頼することもあるそうです。
ただ、逆の場合、誰かがダウンして、急遽ピンチヒッターが必要になったときには、できるだけすすんで引き受けるようにしているとのこと。
これは、通訳者の方、皆さんそうだと思いますが、持ちつ持たれつですね。

 

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【準備のススメ】
事前資料を準備することはもちろんですが、実際にどんなふうに準備しているのか皆さん、興味津々!
単語を調べたり、背景知識をつけることはもちろんですが、井戸先生のオススメは、スクリプトがある場合、声に出して音読すること。
自分で発声してみて初めて、文章の切れ目に気づくことなどもあるそうです。
また、あせってたくさんメモを取るよりは、落ち着いて、しっかり音を聞くことで、全体像をつかむことができるのだとか。

 

 

【客観的な視点を持つ】
商品として自分が選ばれなかったとき、また現場でうまくできなかったときはショックですが、落ち込んでも仕方ありません。そして、言い訳しても意味がありません。
講師や先輩通訳者から指摘を受けた場合は、言い訳や泣き言は言わず、しっかり受け止めること。
言われるにはやはりそれなりの理由があるわけで、指摘を受けたというのは裏を返せば改善するチャンスです。
アカデミーでは通訳機Ν兇任牢霑知習などがありますので、まずはそれをしっかりやり、講師からのアドバイスには真摯に耳を傾けること。
そしてレベルが上がっていくにしたがって、弱点は自分自身で気づかなければいけないものとなっていきます。
常に自分で振り返り、反省し、改善する。それこそが上達のコツだということですね。

 

 

【最後に・・・】
出産・育児・介護など、いろいろな人生の節目に当たったとき、どうするかは自分の選択です。
家族第一はもちろんですが、もしタイミングをコントロールできるのであれば、自分のがんばり時を見極め、調節する方がいい場合もあります。
ただ、第一線を離れたとしても、戻る気があるのであれば、戻ることは可能。
その場合、エージェントとコンタクトを切らさないようにする、自分のアベイラビリティをアピールすることなどが大事だそうです。

今回は、国会図書館の案件で使用した事前資料やいつも持ち歩いている通訳機材なども披露してくださり、皆さん、興味深く見ていらっしゃいました。

 

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実際にご活躍されている井戸先生ならではの貴重なお話をお伺いすることができ、大成功のセミナーとなりました。
ご参加いただきました皆さんにもご満足いただけたようです。

今後も同様のセミナーを企画してまいりますので、お楽しみに!

 

★サイマル・アカデミー 通訳者養成コースについて

★井戸先生が講師を務める「通訳者が教える英語力アップ講座」はこちらから!

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