2017年2月26日(日)開催 『英語/通訳者への道』アフターレポート

  • 2017.03.30 Thursday
  • 17:56

サイマル・アカデミーでは、定期的にセミナー「通訳者への道」「翻訳者への道」を開催しています。今回は2017年2月26日(日)に開催された『英語/通訳者への道』のレポートをご紹介します!講師はサイマル・インターナショナル専属通訳者の勝木一郎さん。

『通訳者をめざすことを決めてから今日まで』というテーマでお話しいただきました。

 

 

 勝木 一郎(サイマル・インターナショナル 専属通訳者)

 

国際基督教大学卒。慶應義塾大学大学院、米国ミネソタ大学大学院を修了後、ワシントンDCで自然保護団体のインターン、国会議員秘書を経てサイマル・アカデミー入学。在学中からサイマル・ビジネスコミュニケーションズを 通して社内通訳として勤務し、現在はサイマル・インターナショナル専属通訳者として活躍中。

 

 

 議員秘書から40代で通訳者に転身された勝木一郎さん。派遣を経てフリーランスとしての最初の仕事は、アメリカから来日した企業家のスピーチの通訳だったそうです。今回のセミナーでは、現役通訳者という立場から、実際の通訳の現場や事前準備のことについて語っていただきました。

 

多種多様な仕事と現場のニーズ読書


勝木さんがこれまで担当した通訳業務は、外国人が出席する披露宴のスピーチ、他国の人々に向けて日本の制度や政策について説明する研修インターナショナルスクールに通う子供の3者面談など、現場によって扱う内容はさまざま。

 

また、現場での訳出のニーズはクライアントの英語レベルの差にもよるそうです。たとえば、英語を聞くほうは問題ないが話す時にサポートが欲しい

またその逆。あるいは、始めから全て訳して欲しい、必要な時だけ訳してほしい、など、通訳を必要とするお客様によってニーズは全く異なります。

 

特にこの「必要な時だけ」という要望は、

「必要な時」がどの部分を指すのか第三者には分からない。

という理由から一番難しいとおっしゃり、このリアルな現場の声に会場では頷いている方もいらっしゃいました。

 

「とにかくやるしかない」メンタルびっくり


終盤に行われたQ&Aの際にも上がった「メンタルの保ち方」

勝木さんは、「通訳をしてうまくいかなった時は全部自分のせいにしていた」と、通訳者になりたての頃のご自身を振り返られましたが、

今では「悩むときはあとで悩む。あまり余計なことは考えず、

とにかくやるしかない」という気持ちで毎回臨まれているそうです。

 

そのきっかけとなったのが、ある会議でのこと。会議中、終始怒っている方がいて、勝木さんはそれをずっと自分の訳のせいだと思い込んでいました。

 

ところが実のところ、その方は通訳を聞いて理解した「会議の内容そのもの」に対して怒っていたことが後になってわかり、訳のせいどころか、むしろ内容がよく分かったからこそ、内容に集中していただいた姿をはじめて目の当たりにした経験があるそうです。

 

訳している最中は周りの反応は気になるものの、気にしていたら集中できない。いかなる状況においても仕事としてやりきらなければならないという、通訳者のリアルな心情が垣間見られたお話でした。

 

PPAPは知っておきたかったあせあせ


「通訳の仕事は扱う内容の幅が広いからこそ、事前に準備してから臨むことが重要だが、それだけではなく自分から収集する情報以外のことも吸収する必要がある」。その理由の一つとして、能と狂言に関するセミナーの通訳をした際のエピソードを明かしていただきました。

 

世間はPPAPが話題になっていた頃。勝木さんは、動画は目にしてはいたものの、あまり関心が持てず流してしまっていました。ところが、狂言師の方がセミナーの中で、PPAPのパフォーマンスを例に狂言の説明をしはじめ、リンゴとペンを

両手でくっつける仕草を、勝木さんが知らずに“Combine楽しい!”と訳すと、

狂言師の方に「そこCombineじゃないよびっくり!」とその場で笑って

突っ込まれる、ということがあったそうです。

 

会場はそのやりとりも含めて和気あいあいとした雰囲気でしたが、勝木さんは目の前の通訳案件の事前準備ばかりに集中して他のことは後回しにするのではなく、「自然と目・耳に入ってくるものはやはり確認しておかなければならない」と思われたそうです。

 

現場では何が役立つか分からない。そのために、どのようなジャンルの情報もないがしろにせず、知識として蓄えておくことが重要というお話でした。

 

 

 

最後は、40代で通訳者となった経歴を踏まえられてか、「自分の役割だと思っている」としながら、「通訳者になるのに年齢は関係ない」と締めくくられました。現役通訳者としてやりがいと苦悩を感じながらも、常に良い通訳を目指したいという思いが真摯に伝わってきたことが印象的でした。また勝木さんの人柄が影響し、会場は笑いが起こる堅苦しさゼロのアットホームな雰囲気でした。

 

 

聞き耳を立てる参加者の声見る

・通訳の仕事の大変さと面白さがよく理解できた。

・身近な経験をもとに話をされていて、とても良かった。勇気づけられた。

・具体的でリアルな通訳者の仕事の様子や本音を知ることができたため、通訳という仕事が身近に思えた。

・自分の方法論や体験を人間味あふれる語り口で話され、聞きやすかった。 

 

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