「英語ネイティブ翻訳者が教えるメディカル・ライティングセミナー」参加者の声

  • 2017.12.11 Monday
  • 16:49

11/11(土)大阪、11/19(日)東京で、「英語ネイティブ翻訳者が教えるメディカル・ライティングセミナー」を実施しました。

 

【第1部】  講師:野口ジュディー

「論文の書き方―コーパスやウェブツールを利用して」

 

【第2部】  講師:Lee Seaman

「Global English for Medical Writing: Building the Methods and Results Sections From Clinical Study Data」

 

>セミナーの概要はこちら

 

医薬系文書を理解し、効率的・効果的に書くためのアプローチやツールについて紹介した今回のセミナー。第1部では野口ジュディー先生が「コーパスを駆使した医薬系ライティングのコツ」、第2部ではLee Seaman先生が「治験総括報告書(CSR)を教材とした、誰にでもわかりやすい英文ライティングのコツ」についてお話しいただきました女女

 

 

 

当日参加いただいた方の声をご紹介しますひらめき

 

聞き耳を立てる参加者の声見る


・コーパスはとても興味深く参考になる。論文の書き方の手順がわかりやすくまとまっていた。相手に通じる論文が大事だと気付いた。

・有用なWebサイトの紹介があり、論文の書き方の流れが非常によくわかった

・講師お二人とも内容が濃かったし、学ぶものが多かった。ジュディー先生は多くの例を挙げ、多くのサイトをおしみなく出してくださった。Lee先生は実際に訳す、訳例、ブラッシュアップがあり、実践的だった。

・講義と演習のバランスが取れていて大変わかりやすく、実践的な内容で仕事をする上でもすぐに活かせるもので参考になった。

・他の翻訳学校では教えてもらえなかった内容が多かったので大変満足です。

・仕事でCSRのReviewをすることがあるので、どのような観点で見るべきか参考になった

・コーパスは目からうろこでした。

・これまでに気になっていたトピックについて、様々な角度から確認、学習することができた。今後の学習はもちろん、実務においても応用可能な内容が多く、有り難かった。

・「優れたメディカル・ライティングとは」について、わかりやすく示していただけた。

・日英の具体的な(方法、注意すべきところ)が紹介され、またPracticeの時間もあり勉強になったし、自主学習のヒントになった

・実際のライティングにセミナー内で取り組んでみて、先生の例と異なり、自分の文章が改めて長くて分かりにくいことに気がづいた。

・これまでコーパスを使っていなかったことを大変後悔しました。

・自分自身は製薬会社で今後文章作成をしていく予定ですが、今日学んだ「分かりやすい/伝わりやすい訳し方」はイコール「分かりやすい(日本語)資料の作り方」と「訳しやすい(日本語)資料の作り方」になると思いました。

・これまでGoogle Scholarでひとつずつ調べていた共起表現などをコーパスによって効率的に学べると感じました。

・査読者や読者に訴えかける文にするには、どのような英文を構成すれば良いかなど、メディカル・ライティングのコツが少しつかめました。

 

 

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました!!

「の」の有無

  • 2011.01.12 Wednesday
  • 19:08

 

BY三木俊哉

 

以前、「を」の有無について、ここで考察(というか煩悶)したことがある。たとえば「散歩をする」なのか「散歩する」なのか――。で、今回は「の」の有無である。さっそく次の例をご覧いただきたい。

 

1. (a) アフガニスタンの歴史 (b) アフガニスタン歴史

2. (a) アフガニスタンの略史 (b) アフガニスタン略史

 

1の場合は(b)だとなにかヘンだ。でも、2の場合は(a)(b)も許せるような気がする。なぜか? わからない。「を」の有無のときは、あってもなくてもよさそうで悩ましかったのだが、今回は、「の」がないとヘンだというのがあって、それが1(b)である。でも、2(b)はなぜか問題なさそうである。次はどうか?

 

3. (a) 仕事のスタイル (b) 仕事スタイル

4. (a) 業務のスタイル (b) 業務スタイル

 

これも3(b)だけがヘンではなかろうか。さっきは前半の「アフガニスタン」が共通で、今度は後半の「スタイル」が共通。いずれにせよ、ひとつだけ不自然なのである。共通部分はべつにカタカナでなくてもかまわない。

 

5. (a) 病気の対策 (b) 病気対策

6. (a) 疫病の対策 (b) 疫病対策

 

やはり5(b)がなんとなく妙な気も。なぜだろう? でも待てよ。「バラの病気対策」だったら大丈夫そうだ。3(b)も「私の仕事スタイル」だったら許せそうな……。

 

ではしかし、1(b)はどうか。「アフガニスタン歴史」が許せる文脈があるか? 「アフガニスタン歴史探訪」とかだったら、NHKの番組タイトルでありそうだ。う〜ん、だからどうなのだろう。なんだか、そもそもが有意義な発問ではないような気もしながら、日は暮れてゆきます。

 

プロフィール

三木俊哉 サイマル・アカデミー 英語翻訳者養成コース講師

企業勤務を経て、主に産業翻訳(英日・日英)に従事。

訳書に『アル・ゴアからのメッセージ』、『完全網羅 起業成功マニュアル』

『スティーブ・ジョブズの流儀』など。

ことばの官僚度

  • 2010.11.05 Friday
  • 18:12
 

官僚的なことばづかいというのがあるとすれば、それは――?

 

イアン・アーシーという翻訳者が日本語の官僚コトバの代表に挙げていたのが「整備」である(『政・官・財の日本語塾』)。役所の文書を英語に直すとき、この「整備」というのが頻発して困るらしい。なるほど。システムの整備、環境の整備、公園の整備……何をいつどこまでやるのか、これだけじゃよくわからない。

 

会社勤めをしていたころ、事業の企画書なるものに散見された表現が「醸成」や「深化」である。意欲の醸成、価値提供の深化。さきの整備と同じで、これもやはり意味不明。「現状維持」の言い換えともとれる。身に覚えはないものの、私だって使ったことがないとは断言できない。

 

裁判所の判決文なんかどうだろうと思ったら、意外とひどくない。美文ではないが、結論を導くための文章なので、そういう気持ちがまあ汲み取れなくはない。むしろ気の毒なのは、裁判ではふつう冒頭に有罪・無罪の結論が言い渡されるので、テレビなどではそこだけが即座に報道され、あとは突き放すように「判決理由の読み上げがまだ続いています」と言われることだ。

 

英語だって官僚の魔の手と無縁ではない。たとえば国連の決議文などを見ていると、なんだか肩が凝ってくる。とっても回りくどい。Scale of assessments for the apportionment of the expenses of the United Nations: requests under Article 19 of the Charterというのは、たまたま見つけたトピック名で、文章ではないが、にしてもこの前置詞の多さだけで私はぐったりしてしまう。

 

――最後に、私が官僚文の対極として?愛でている次の文章を引かせていただきたく。いわば本のはしがきです。

 

「このあひゞきは先年佛蘭西で死去した、露國では有名な小説家、ツルゲーネフといふ人の端物の作です。今度富先生の御依鬚伯してみました。私の譯文は我ながら不思議とソノ何んだが、これでも原文は極めて面白いです」(二葉亭四迷)

 

プロフィール

三木俊哉 サイマル・アカデミー 英語翻訳者養成コース講師

企業勤務を経て、主に産業翻訳(英日・日英)に従事。

訳書に『アル・ゴアからのメッセージ』、『完全網羅 起業成功マニュアル』

『スティーブ・ジョブズの流儀』など。

 

ニオイ消しの効能

  • 2010.08.04 Wednesday
  • 12:53

BY三木俊哉


上のタイトルもそうだが、日本語には外来語でもないのにカタカナで書くという、ちょっとした表現法というかワザのようなものがある。その使い手として私が最初に思い出す文筆家は富岡多恵子という人で、彼女はその昔、詩にも小説にもやたらとカタカナを駆使していた印象がある。内容よりもその表記ばかりが頭の片隅に残っている。

 

先だっては、テレビで歌手(ソングライター)のスガシカオがカタカナの歌詞についてしゃべっていた。大学生の女性が彼に質問する。

 

「スガさんの歌詞にはカタカナがよく出てきますが、あれはどういう意味があるのでしょう?」

 

それまで「会社員から音楽の世界に転身した理由は?」とか「歌のタイトルはどうやって決めるの?」とかいった質問に困惑しながら答えていた彼が、このときばかりはよどみなく回答した。

 

「それはニオイ消しです」。

 

たとえば「夜空ノムコウ」という有名な曲もタイトルからしてカタカナだ。たしかにこの人の歌には、富岡多恵子ほどではないにしてもカタカナがよく出てくるのだけれど、「ニオイ消し」というのはとても言いえて妙だと思った。「照れ隠し」にも通じるのかもしれない。

 

もちろん消したり隠したりしすぎるとイヤミになる。ものには程度というものがある。個人的には、富岡さんはカタカナを使いすぎで、スガさんは許容範囲かなと思う(ご両名の作品のほんの一部しか知らない私の勝手な印象にすぎませんが)。でもまあとにかく、「ニオイ消し」と即座に答えられるところがスガシカオはえらい。そんな気がします。

 

余談:この人、30代半ばくらいかと思っていたら、Wikipediaによるともう40を超えてるんだとか。テレビで見ると、とくに若かったです。ニオイを消すと若返るのか? ケソウ、ケソウ。

 

 

プロフィール

三木俊哉 サイマル・アカデミー 英語翻訳者養成コース講師

企業勤務を経て、主に産業翻訳(英日・日英)に従事。

訳書に『アル・ゴアからのメッセージ』、『完全網羅 起業成功マニュアル』

『スティーブ・ジョブズの流儀』など。

続・近ごろの勧誘

  • 2010.04.07 Wednesday
  • 15:32
 

BY三木俊哉

こういうことがちょくちょくある。

 

プルルルル(電話が鳴る音)。「こんにちは。わたくしNTT(ないしKDDI、ソフトバンクなど)の担当○○と申しますが、このたび電話料金が値下げになりましたので、そのご案内を差し上げております」

 

ご案内を差し上げております――これは営業、勧誘の電話であることを包み隠すトークにちがいない。「ご案内」なら続きを聞かねばなるまい、と思わせるわけだ。とくに最初のほうの電話会社名を聞き逃すと、「お、いま使ってる電話会社の料金が下がるのか」とこちらは誤解しかねない(とくにNTT関連はなにやら会社がいっぱいあってわかりにくい)。そうなるとますます話を聞かぬわけにはいかない。

 

実際、いまの電話会社の料金値下げ告知と思い込んで、相手の話にじっくり耳を傾けたことがある。でも、なんだか話が妙な具合だ。「したがいまして後日お送りする申請書にご署名のうえ……」。待てよ。東京電力はこちらが何をしなくても勝手に値段を上げ下げしてくださる。ならば同じように勝手に下げてもらえまいか。そんな問答をくり返すうちに、私もようやく確信する。これは電話会社の乗り換えがもくろみなのだなと。

 

こういうトークはどうも感心しない。少なくとも最初、私は状況を誤解して契約してしまうところだった。「息子の借金の肩代わりをしなければならない」という状況把握が正しいという意味では、おれおれ詐欺のほうがまだましかもしれない。もちろん肩を持つわけではないけれども、そういう気さえふと起こさせる近ごろの勧誘です。

 

 

プロフィール

三木俊哉 サイマル・アカデミー 英語翻訳者養成コース講師

企業勤務を経て、主に産業翻訳(英日・日英)に従事。

訳書に『アル・ゴアからのメッセージ』、『完全網羅 起業成功マニュアル』

『スティーブ・ジョブズの流儀』など。

先生の小沢

  • 2010.03.02 Tuesday
  • 10:00

BY三木俊哉 

民主党が衆議院の選挙で勝った翌日だったか翌々日だったか、あるテレビ番組に若手の当選者がたくさん呼ばれていた。その多くが俗にいう「小沢チルドレン」である。うちひとりが「小沢さんのことをどうお思いですか?」と訊かれて、こう答えた。

 

「小沢先生は尊敬すべき方です」

 

細かくはちがうかもしれないけれど、少なくともその議員がたしかに言った箇所は「小沢先生」である。そう、先生。これはなにも今回にかぎらない。老若男女いろいろな議員さんが、同じ議員のことを「先生」と呼んでいるのをテレビやラジオで耳にする。

 

私は前からこれが苦手である。違和感がある。たとえば会社に勤めている人なら、社長に直接呼びかけるときは「小沢社長」だとしても、第三者に対して社長のことを言うときは「社長の小沢」が当たり前だ。

 

「小沢社長は尊敬すべき方です」

 

と、その会社の人間が第三者に向かって発言することはふつうない。

 

「社長の小沢は尊敬すべき人間です」

 

だろう、やっぱり。

 

ならば、民主党の議員諸氏も「代表代行の小沢は――」だとか、いまなら「幹事長の小沢は――」だとか言ってほしい。いや、こうなったら「先生の小沢は――」でもいい。

 

「先生の小沢」はヘンかもしれないけれど、理屈?としてはそうなる。どうしてもヘンだとしたら、それはお互いに「先生」と呼びあっているのがそもそもヘンだからかもしれない。だったらもう、ただの「小沢」でいいのではないか。

 

「小沢は尊敬すべき人間です」

 

いちばん伝わるような気がします。(中身はともかく言葉づかいとしてね)

 

 

プロフィール

三木俊哉 サイマル・アカデミー 英語翻訳者養成コース講師

企業勤務を経て、主に産業翻訳(英日・日英)に従事。

訳書に『アル・ゴアからのメッセージ』、『完全網羅 起業成功マニュアル』

『スティーブ・ジョブズの流儀』など。

「を」の有無

  • 2009.10.06 Tuesday
  • 13:37
 

BY三木俊哉

考えだすと眠れない疑問のひとつに、「を」の有無がある。たとえば「散歩する」なのか「散歩をする」なのか。「予防する」なのか「予防をする」なのか。私自身はなんとなく「を」なし派という気がする。でも、これといった理屈があるわけではない。一概にはいえないかもなあ、と弱気なふしもある。

 

2番目の「予防」の場合は、もとの動詞が他動詞だから、「風邪を」ときたら「予防する」がふつうなのだろう。ただし「風邪の」ときたら「予防をする」だ。じゃあ自動詞系の「散歩」には何かきまりごとのようなものがあるのか? 「公園を散歩する」「公園の散歩をする」――同じ法則? 問題は「公園で」の場合かもしれない。「公園で散歩する」なのか「公園で散歩をする」なのか。

 

単純にGoogleで検索してみた。

  公園で散歩する  1,790

  公園で散歩をする  714

 

さらに「公園」をとって検索すると、

  で散歩する        48,900

  で散歩をする      20,100

 

「で」を「と」に換えると、

  と散歩する        48,500

  と散歩をする      9,300

 

現状の市民権は「を」なし派にありそうだが、時とともに「を」あり派の勢力が着々と増しているような印象を持つのは私だけだろうか? たとえば以下の例では、すでに「を」あり派が優勢を誇っている。

 

  キャッチボールする           22,300

  キャッチボールをする         62,200

 

ますます眠れません。

 

プロフィール

三木俊哉 サイマル・アカデミー 英語翻訳者養成コース講師

企業勤務を経て、主に産業翻訳(英日・日英)に従事。

訳書に『スティーブ・ジョブズの流儀』、『強い会社は「周辺視野」が広い』、

『完全網羅 起業成功マニュアル』など。

他人事の話

  • 2009.08.25 Tuesday
  • 12:05
 

BY三木俊哉

問題です。「他人事」と書いてなんと読みますか?

 

最近、テレビやラジオでは「たにんごと」という発音?がよく聞かれる。アナウンサーもタレントも区別なくそう言っている気がする。個人的には「たにんごと」と聞くたびに少し違和感をおぼえる。私はどうやら「ひとごと」派らしい。「ひとごとじゃないぞ」と脅されたら身も引き締まるけれど、「たにんごとじゃないぞ」と言われてもあまり引き締まらない。

 

調べてみたら、ちゃんと議論があるようだ。

 

《もともと「他人(たにん)のこと」を意味する語・ことばには「ひとごと」という言い方しかなく、この語に戦前の辞書は「人事」という漢字を主にあてていた。ところが「人事」は「じんじ」と区別できないので「他人事」という書き方が支持されるようになり、これを誤って読んだものが「たにんごと」である》(NHK放送文化研究所のHPより)

 

なんだか納得。「ひとのことはほっといてくれ」という話し言葉を書き言葉にするとき、「人のことはほっといてくれ」とするのに微妙なためらいを感じるのは、これに通じるのではあるまいか。かといって「他人のことは」と書くのも、そのまま「ひとのことは」と書くのもしっくりこない。厄介ですね。

 

ついでになんの脈絡もなく思い出したのだが、「人気のない公園」というのも厄介といえば厄介だ。「にんき」なのか、それとも「ひとけ」なのか? まあ、厄介だからこそおもしろいのかもしれません、何ごとも。

 

プロフィール

三木俊哉 サイマル・アカデミー 英語翻訳者養成コース講師

企業勤務を経て、主に産業翻訳(英日・日英)に従事。

訳書に『スティーブ・ジョブズの流儀』、『強い会社は「周辺視野」が広い』、

『完全網羅 起業成功マニュアル』など。

手紙の謎

  • 2009.07.14 Tuesday
  • 09:30
BY三木俊哉

小学校の2年生だったか3年生だったかの国語の授業で、「手紙の書き方」を習った。教科書にお手本の文章が載っているのだが、出だしは次のような感じだった。

 

先生、お元気ですか。ぼくも元気です。

 

幼いながらに不思議でしょうがなかった。「ぼくも元気です」? 「ぼくは元気です」のまちがいではないのか。だってこの時点では、手紙の相手(この場合は先生)が元気かどうかはわからないのだ。「ぼくも」とすると、先生も元気であることが前提になる。なら「お元気ですか」と訊いてはいけない。

 

この歳になると、そりゃあいろいろな理屈がありそうなのはわかる。先生には元気でいてほしいから、それを前提にするのはむしろ礼儀なのだ、とか。でも、当時の私は小学生だった。頭を悩ませた。なんで「ぼくも」なのだろうと。ただし、先生や親や友だちには質問したり相談したりしなかった。些細なことにこだわりやがって、とか思われるのがいやだったのかもしれない。

 

この件でこれまで「同士」に出会った記憶はない。当然ながらといおうか、残念ながらといおうか。ま、それだけの話です。

 

蛇足ながら、以下のようにすると不自然ではなくなるのかな。少なくとも私にとっては。

 

  お元気のことと思います。ぼくも元気です。

 

 

プロフィール

三木俊哉 サイマル・アカデミー 英語翻訳者養成コース講師

企業勤務を経て、主に産業翻訳(英日・日英)に従事。

訳書に『スティーブ・ジョブズの流儀』、『強い会社は「周辺視野」が広い』など。

近ごろの勧誘

  • 2009.06.02 Tuesday
  • 10:06
BY三木俊哉
こういうことがちょくちょくある。

 

ピーンポーン(インターフォンが鳴る音)。「こんにちは。このあたりで○○を扱っている者ですけれども、皆さんにご案内を差し上げております。もしよろしければお話をと思いまして。玄関までお願いします」

 

昔なら「ご案内を差し上げております」あるいは「お話をと思いまして」で終わっていたのかもしれない。それがどうも最近は、玄関まで来いという人が多い。それこそ「『お話をと思いまして』で終わっていた」弱気のパターンでは通用しないことを反省してのトークなのだろう。そう想像したりもするのだけれど、でも反省するなら別の反省をしてもらいたい。

 

拳銃を突きつけられでもしたら別だろうが、インターフォン越しにこんな「脅し」をかけられたら、かえってこちらは反発を覚えてしまう。少なくとも私は意地でも玄関には出ない。玄関までお願いします? まるで漫才師が「笑うようお願いします」と言っているようなものだ。悔しかったら自分の話術で玄関まで来させなさい。

 

勧誘ではないが、「新聞休刊日のお知らせ」もかつては横柄だった記憶がある。「明日は新聞休刊日とし、新聞の製作は休みます」――そんな感じだった。もうちょっとへりくだったらどうかと思っていたら、その後、「休ませていただきます」になったような気がする。

 

閑話休題。彼らはまちがいなく「玄関までお願いします」と言うのだが、せめて「玄関までお願いできないでしょうか」とか「玄関までお願いできれば幸いです」とか言ってもらいたい。せめてです。

 

プロフィール

三木俊哉 サイマル・アカデミー 英語翻訳者養成コース講師

企業勤務を経て、主に産業翻訳(英日・日英)に従事。

訳書に『スティーブ・ジョブズの流儀』、『強い会社は「周辺視野」が広い』など。

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